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東京
寒い、寒い冬の府中もようやく折り返し地点を迎えた。パドック裏の売店で新発売された「すいとん」をすすりながら1レースの馬たちを見るのが日課になっている。
先週の一番広いA1コースから、今週は一番狭いCコースに逆戻り。たいして意味もない仮柵移動が行われる。冬場で芝の生育が少ない時期だが、芝のレース自体が少ないので、Cコースも芝の傷みはそれほど目立っていない。以前1月に府中開催をした1996年も、ずっと時計は速いままだったので、今年もおそらくこのまま行くだろう。ただし「途中で雪が降らなければ」という条件が付くが。
ダートは少し力が要る状態で土日とも安定していた。空気の乾燥が激しい季節なので、昼休みには散水をするのが通例である。その影響もあって、午後ひとつ目のダートのレースでは逃げ・先行が決まりやすくなっている。おそらくこのことはジョッキーもわかっているのではないか。
今週は日曜メインに東京新聞杯が行われるが、最大の目玉は土曜メインの根岸ステークスだろう。試行時期の移動により、フェブラリーSに直結する重要なステップ競走になった。去年はここをステップにG1まで上り詰めたノボトゥルーという上がり馬が輩出されたが、今年はどうだろう。
今年も良いメンバーが揃いそうだが、久しぶりに中央競馬に登場するダート短距離の王者・ノボジャックに注目が集まる。先週の平安ステークスをスマートボーイが逃げ切ったことで、中央競馬しか見ていないファンも交流重賞の重要性が身にしみてわかったことと思う。ノボジャックの交流重賞6連勝というのは、中央のファンには認識が薄いようだが、偉業といって良い快挙である。前走のマロニエCで連勝が止まったが、展開の綾と言えるきわどい勝負だったので、まだ勢いに衰えは見られない。ここも主力になるだろう。
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